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ユダヤ・キリスト・イスラム集中講座 宗教紛争はなぜ終わらないのか



ユダヤ・キリスト・イスラム集中講座 宗教紛争はなぜ終わらないのか
ユダヤ・キリスト・イスラム集中講座 宗教紛争はなぜ終わらないのか

ジャンル:歴史,日本史,西洋史,世界史
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日本人には実感し難い一神教の世界を知る

日本人は一般に「宗教(問題)にうとい」と言われる。私などはその意味ではさしずめ典型的な日本人の一人で、日常的には宗教(団体、施設など)とは、その必要があるとき??例えば葬式とか??だけ、最小限つきあっていれば、それですむものと長年にわたって思ってきた。
そんなわけで、地球上には日本のそんな常識(?)とはまったくことなる原理で動く世界があることは漠然と知ってはいても(中東での長年の紛争とか、あの9.11の衝撃的な事件とか)、その原因や背景について、個別的・断片的な分析や解説を聞いただけでは、その対立の根本的な原因や経緯を理解することはかなり困難である。
今日、世界の人口の過半数は、ユダヤ、キリスト、イスラムの[一神教]の支配する世界の住人と言われる。一神教とは文字どおり「万物の創造主」たる唯一・絶対の神が世界を支配するとする教義で成り立つ宗教であり、したがって彼らが信仰する以外の“神”の存在を認めないとする、きわめて不寛容・偏狭で排他的な性格を有することになる。
このため、ユダヤ、キリスト、イスラムの3宗教は同じ一神教でありながら(あるがゆえに?)、それぞれが自己の信仰する神こそが正当なる(?)“神”であり、他は邪教であるとして、数世紀にもわたって深刻な対立と時に凄惨な虐殺を含む抗争を続けてきた。
本書は、私のような一般的日本人には実感することが難しいこれら一神教の世界について、それぞれの成立の経緯と教義の要点、さらに対立の根幹などについて、広く、かつ順を追って体系的に、そして何よりもわかりやすく解説したものであり、人類の歴史・文化のみならず、今日の現実の政治・外交・軍事などについて、宗教の存在がいかに深く関わっているかを認識する上で格好の手引書と言える。
何よりも好ましいのは、著者の井沢元彦氏が、これらいずれの宗教からも一定の距離を置いた客観的なスタンスで論を進めていることで、この点は、どの宗教かにかかわらず、外在的な立場から知識を得たいとする一般の多数の読者にとっては非常に有益な姿勢と言える。
一般に、ある宗教について客観的な知識や理解を得たいと思って、その当該の宗教に身を置く宗教家の著したものを読んだり話を聞いたりしても、有益な認識を得られる機会はほとんどない。それは、宗教家というものは、彼らが属する宗教の教義を当然前提として自己の属する宗教の美化や礼賛、あるいは自己弁護・合理化で論を構成するからで、この点については、本書に収録されているユダヤ、キリスト、イスラムのそれぞれの代表者(代弁者?)の主張にも明白に表われている。
宗教について広い博識と深い洞察を持つ井沢元彦氏にして初めて可能な、極めて示唆に富んだ有益な書である。
人類が未だに解決出来ない難問

9.11以降、宗教対立の問題とその根深さについて、さすがの日本のマスコミも様々な意見を発するようになったが、その根深さの真相がどこにあるのかをほとんどの日本人は理解出来ないでしょう。それを本書では、ユダヤ・キリスト・イスラム各宗教の代表者との対談により、鮮明にしていこうとしてます。

しかし、この対談に出てくる各代表者が、それぞれの宗教の最もスタンダードな考え方を持つ人かと言われると、とてもそうは見えないところが、より問題の根深さを暗示しているように感じました。この対談を持って、ユダヤ・キリスト・イスラムそれぞれが、「このような考え方をする宗教なのだ」と理解する事は、より危険なことだと感じました。
その意味では、著者によるもう少し深いレベルでの注釈をしてあげた方が良かったのではないかと感じました。

それにしてもこの問題は、人類が最後まで解決出来ない難問なのだろう、と本書を読んで感じつつ、絶望感すら持ちました。
キリスト教、ユダヤ教、イスラム教の世界の常識

キリスト教、ユダヤ教、イスラム教の世界の常識が取り上げられています。
日本では、カルトがおこす事件以外は、宗教や宗教対立の問題について
意識していることはまれであると思います。
ひとたび外国に行けば、いかに宗教が現地の人の中で生きているかということ
に気がつくと思います。
キリスト教、ユダヤ教、イスラム教が一神教であるが故に引き起こすことがら
について、知っておくべきことが多く書かれています。
宗教的な点では日本人の常識は世界の非常識であるということが本書でよくわかります。
意外にもユダヤ教が宗教や文化の多元主義を認めるなどの重要な証言が含まれています。




対立の基本がわかりました。

いままで良く分かっていなかったってことが良く分かりました。
三つの宗教の基本的な成り立ちから現在の経緯まで、わかりやすい程度におおざっぱにまとめてありますので、読み進めやすかったです。
この本を読んだおかげで、中東などで起きている対立の一部が理解できました。世界のことを知りたければ、こういった知識は必要だなとあらためて思いました。
入門書としては上出来

毎度我々に素晴しい日本史観を提示して呉ている井澤元彦氏が、遂に本格的な宗教入門書を出した。正直、様々な所で物足無さを感じてもいるが、入門書としてはこの辺で満足すべきかも知れない。
ただ、「一神教は原子論と同一起源?」との仮説には賛成しかねる。何故なら私はもっと別の、より社会性のある事に要因を見出しているからだ。だが、スペースの都合上詳細は言えない。
本書を読んで、多分キリスト教徒への糺弾が厳しいと思う人もいるだろう。だが、私はまだ足りないと思っている。私の体験からすると、現実のキリスト教徒達の思想差別は酷い。この様な精神文化伝統を持つ人々が現在世界の強国なのだから、戦争が絶えないのも道理なのだ。
次に、本書175頁付近のユダヤ人ラビ・トケイヤー師の発言は事実と異なる。エジプト等に於いて、アラブ人は先住民を虐殺しなかった。エジプトのアラブ化の過程については、「都市の文明イスラーム」(佐藤次高編、講談社現代新書)の第五章を中心に是非読んで欲しい。
只、イスラエルに日本の文化博物館があると云うのは驚いた。現イスラエル政府によるパレスティナ・アラブ人迫害はもう止めて欲しい処だが、イスラエル国自体には此れからも存続してもらいたい。そして存続した上で、神殿の丘の岩のドームも話し合いを重ねながら護って欲しい。
私はチベットの大学匠ツォンカパを尊敬し、神道の神様に頭を下げる日本人佛教徒だ。三教徒には難しいだろうが、私は平和を心から願っている。



徳間書店
仏教・神道・儒教集中講座
世界の宗教と戦争講座 (徳間文庫)
点と点が線になる日本史集中講義
井沢式「日本史入門」講座〈3〉天武系vs天智系/天皇家交代と日本教成立の巻
なぜ中国人、韓国人に媚びるのか―新・逆説のニッポン歴史観




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ユダヤ5000年の教え―世界の富を動かすユダヤ人の原点を格言で学ぶ

ユダヤ人とローマ帝国 (講談社現代新書)

ユダヤ人の歴史 近世篇―離散した諸国で受けた栄光と迫害 (徳間文庫)

ユダヤ人の歴史 古代・中世篇―選民の誕生と苦難の始まり (徳間文庫)

ユダヤ人の歴史〈下巻〉

ユダヤ人の歴史〈上巻〉

ユダヤ製国家日本―日本・ユダヤ封印の近現代史

ユダヤ戦記〈1〉 (ちくま学芸文庫)

ユダヤ戦記〈2〉 (ちくま学芸文庫)




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